File no.2 三菱化工機株式会社様
Salesforceによる社内情報一元化で営業活動の効率UP。紙面で行われていた業務の9割をデジタルへシフト
業種:環境設備の建設・エンジニアリング事業と大手機械製造メーカー。 三菱化工機株式会社は、「高機能各種単体機器の製造」と「環境設備の建設・エンジニアリング事業」の2軸を主として展開し、企業理念『モノづくりに根ざした確かな技術と徹底した品質管理に基づく高品質な製品・設備を提供し社会の発展に貢献する』に基づき、産業社会の根幹部分を支えている。 Salesforce導入前は、営業活動で使用する各システムやツールに社内情報が分散していたため、情報の吐き出しや検索に時間がかかり、社外での見積もり作成や承認作業ができない等の課題があった。Salesforce導入により社内情報が一元化され、情報の共有や検索、出力が容易になり、社外でも営業業務が可能となった。また、メールマガジン配信等の効果確認やニーズ分析など、マーケティングの質も向上し、営業活動における支援業務も効率化した。さらに承認作業等の紙でのプロセスがシステムで行われるようになった結果、紙の使用量9割削減の効果にもつながった。
- Salesforce新規導入
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2019/5~2019/8
- 利用部署拡大
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2019/11〜2019/12
- Pardot追加導入
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2020/10〜2020/12
導入前の課題
ー 導入前の課題やSalesforceを選択した理由を教えてください。
作田様:
以前は、顧客情報や社内情報を複数のシステムやエクセルで管理をしていたため、互いに整合性がとれておらず、情報が相互活用できていない状態でした。そのため、情報の検索や出力の際の作業に無駄が多く、時間がかかっているのではないかと漠然とした疑念がありました。また、システムが複数あることで、集計管理など管理者側の負担も重く、休日出勤していることも問題でした。
さらに営業活動中は外出先で業務ができない、システム導入するのであれば社外での業務も可能にしたいという要望がありました。また、各営業担当が獲得した名刺も部署内で共有化して機会損失をなくしたいとも考えておりました。上記の複合的な問題を解決するのにはSalesforceが最適ではないかと考え、費用感も合致したため、導入に至りました。
導入までの道のり
ー システム選定を経て、いよいよ構築に着手しましたが、IT FORCEとの取り組みはいかがでしたか?
作田様:
毎週のように打合せを行い、当社の要望や悩みを聞いていただいたのですが、その場でビジュアル化して、説明していただきましたので、分かりやすくその場で判断ができました。完成後のSalesforceは、狙ったものができたと思います。大満足です。
私が開発途中の議論の中で感じたのは、IT FORCEの熱い熱意です。「これがビジネスが成功する秘訣だな」と感じ、目からウロコでした。モノづくりの開発と同じで、みんなで一つの仕組みを作り上げる一体感です。この一体感は、まるで社内で議論しているかの如く、私にとっても綿田にとっても、非常に心地よいものでした。最初はほとんどイメージできない、とても不安な状態からスタートしましたが、ミーティングを進める中でなんとなく完成形がイメージできました。プロジェクト中は期限の短い宿題をたくさんもらいましたが、やり取りの中でその重要性を理解して、モチベーションが湧くんです。当社社員と同じ目線で接していただいたのでベクトルが合うというか、一体感が生まれて、お互いに協力し合う信頼関係ができていた、と感じました。
綿田様:
何か分からないことがあれば、ちょっとした質問でもすぐに回答していただけたのを覚えています。当社の業務を非常によく理解した上で、効率的な作業方法をご提案いただきました。当時の苦労としては、体感的にやってきた作業を言葉にして説明することが難しく、また要望をまとめあげるのが大変でした。しかし今は、導入できてよかったと結果に満足しています。
運用後の伴走支援
ー 運用後の伴走支援について感じることがあれば教えてください。
綿田様:
営業側の業務も劇的に変化しましたが、営業アシスタント側でもとても大きな改革でした。Salesforceでほぼ営業業務を行っている状態です。
営業側では、外出先でも見積もり作成や承認作業ができるようになり、時間を有効に活用することで作業効率があがりました。また、外出先からも「グローバル検索機能」で社内情報をすぐに調べることができ、営業活動するにも非常に便利さを感じています。
営業アシスタント側においても、以前は複数のシステムやエクセルより、データを探してリスト化するだけで、半日くらいかかってしまっていました。今はSalesforceで知りたい情報を入力するだけで10~20分くらいでリストが作成でき、非常に楽になりました。他にも名刺情報もSalesforceで管理しているため、名刺もファイリングから探す手間がなくなりました。また、システムで承認作業ができるようになったため、押印作業のためにプリントアウトする必要がなくなり、紙の使用量が9割削減され、経費削減につながりました。
ー SalesforceのPardot機能も使いこなしていらっしゃいますね。
綿田様:
私はメールマガジン作成業務も担当しているのですが、お客様の関心事等、Pardot機能を使って分析することもできるので、配信したメールの振り返りにも重宝しています。
また、PardotやSalesforceのリードを見れば、大体の情報が追えるので、営業担当に情報をパスするときの質があがったと思います。また外部の媒体の問い合わせから発生した案件が、商談につながったかどうかも分かるため、媒体の効果測定や営業活動に非常に役に立っています。
ー Salesforce導入後、みなさまの働き方への影響はありましたか?
作田様:
2019年にSalesforceを導入しましたが、2020年にはコロナ禍に入り、Salesforceにだいぶ慣れていたため、スムーズに在宅勤務に対応することができました。Salesforceがなければ、在宅勤務は叶わなかったと思います。必要最小限の出社ですみ、第一回目の緊急事態宣言も乗り越えられました。
導入効果
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各システムやツールの情報がSalesforceに一元化され、知りたい情報をすぐに検索、出力することが可能となった。承認作業等、紙面で行われていたプロセスの9割をシステム化されたことで、営業活動の効率化につながった。
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外出先からの見積もり作成や、営業報告、承認などが可能となり、状況に応じた在宅勤務も選択肢とすることができた。
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Pardot機能を導入したことで、メールマガジン配信後の反響測定や顧客ニーズの確認、キャンペーンの成果確認など、営業活動の振り返りやマーケティング分析も可能になった。
今後のシステム展開について
作田様:
システム部門がDX推進を牽引する体制が社内に立てられ、営業部門もさらなる効率化を進めていくことになると予想しています。Salesforceの活用をナレッジとして、他システムやツールとの連携強化により、営業活動の効率化やマーケティングの向上、事業の発展に努めていきたいと考えております。
綿田様:
現在はだいぶSalesforceを使いこなすことができるようになってきました。現場の意見を設定で対応できることがこのシステムの醍醐味だと思います。Salesforceのカスタマイズを行いながら、更なる営業活動の効率化を目指していきたいと考えています。
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